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ファットボーイ・スリム『ガター・アンド・スターズ』 |
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-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
ネオアコ、アシッド・ハウス、トリップホップ、そしてビッグビート。この15年の間に名義を変えること3回。いずれも成功し現在が最大の最盛期という恐るべし男ノーマン・クック。UKポップの歴史上ポール・ウェラーに匹敵するこの百戦錬磨男のファットボーイ名義としては2年ぶりの3作目だが、この男、またしてもやってくれた。一世を風靡した前2作のようなビッグビートはほとんどなく、あるのはコシの利いたファンキーな太いビートによるじっくりとした歌もの中心のダンス・チューン。当然、ここ最近の2ステップを中心とした歌ものハウスが意識にあったことは間違いないだろうし、その時代との添い寝感覚は今回も絶妙だ。しかし、良いメロディも、ハウスのリズムも太いベースも、考えたらこの人、全部キャリアの中で通過しているではないか。時代への歩調と自己総括のこの不思議なまでの一致。その意味では今こそがピークなのかもしれない。 (太澤陽) --- 2000年12月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)