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岩波文庫●近代経済学の解明 上下 杉本 栄一 著 版元品切れ |
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●1984年版。発売時定価~500+600円
●経済学をどう学べば「学派」に捉われずしかも鮮明に事態を理解しうるか。この設問で始まる本書は、近代経済学の諸系譜を、高い水準を保ちつつ平易に解明した労作。でき上った結論としての学説を並べるのではなく、理論生成の跡を丹念に再現する。その臨場感溢れる叙述は、経済現象を的確に見る目を養わずにはおかない。 目次 序章 経済学を学ぶ態度 第1章 近代経済学の形成 第2章 近代経済学の系譜 第3章 オーストリア学派(限界効用学派) 第4章 ローザンヌ学派(一般均衡学派) 第5章 ケムブリッジ学派(新古典学派) 経済学の流れを見直した著者(1901‐52)は、(下)でその具体的作業にとりかかる。ワルラス的均衡論に対するケンブリッジ学派の意味付与、計量経済学の独自性の評価等々は、マルクス経済学の再検討とともに古典的意義を持つ。本書によって読者は、近代経済学とマルクス経済学の双方を生かして読む目と手段とを得られるであろう。 目次 序章 第二巻の研究態度とその課題 第1章 近代経済学の現代的遺産(オーストリア学派の経済学の理論的遺産;ローザンヌ学派の経済学の理論的遺産 ほか) 第2章 ケインズ学派とその展開(ケインズ学派の経済学の現代的意義;ケインズの『古典派』批判 ほか) 第3章 マルクス経済学の基本性格(英米学派の経済学に対するマルクス学派の経済学の特色;マルクス学派の価値論 ほか) 第4章 計量経済学の現状(計量経済学の樹立を要請した経済学界の特殊事情;計量経済学と理論経済学との統一的把握およびその相対的独立性 ほか)
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