＜超古代日本貨幣＞先出雲金　刀貨（剣型）　量目約28.5g　島根県仁多郡奥出雲町出土

日本最初にして唯一の刀貨です。おそらく古代中国の刀貨を意識して鋳造されたと思われますが、日本の場合は刀型、剣型、鉾型および大剣先の４形状が作られています。表に３輪、裏に２輪、品格のある花弁の刻印が読み取れます。

粗暴な振る舞いで高天原を追放された須佐之男命（スサノオノミコト）は、出雲国肥河（斐伊川）上流の鳥神（奥出雲町鳥上）に降り立ち、長きにわたって住民を苦しめていた八岐大蛇（ヤマタノオロチ）を退治しました。その体内からは後に皇室の三種の神器となる草薙剣（くさなぎのつるぎ）が発見されましたが、同時に数種の黄金の刀貨も現れたとの伝承があり、それを根拠にコレクターには「黄金の刀貨」と呼ばれています。また、同じ地方の古出雲金より更に古く、研究者の間では「先出雲金」と呼ばれています。

今回は委託品です。購入価格は１枚55000円とのことですが、早期の換金のため大幅に値下げして出品することに同意していただきました。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります（１・３枚目の画像が最も実物の色に近いように思います）。タイトルに記載した量目は委託者宅の計量器で測定した値です。0.2ｇ以内の誤差をお許しください。これまで一度も鑑定に出したことがなく、正真正銘の真贋不明ですが、トラブル防止のためあえてレプリカとして出品させていただきます。また、タイトルに「金」と表示いたしましたが、金品位を記載した保証書が見当たらないとのことですので、非金製品として出品させていただきます。開始価格は買い値の十分の一以下とさせていただきますので、古代史にご関心のある方のご入札をお待ちいたします。高騰防止のため即決価格をご用意しました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。