★B6★ 版藝術 第17号 川上澄生版画集 1933年発行 500部限定 白と黒社

★B6★ 版藝術 第17号 川上澄生版画集 1933年発行 500部限定 白と黒社


川上澄生の手摺木版画16枚を綴じ込んだ『版芸術』第17号「川上澄生版画集」です。恩地孝四郎と前川千帆が読み応えある跋文を、また川上澄生自身が全16図の解説を寄せています。

サイズ：28.3×20.5cm

第17号 (昭和8年8月発行)。500部限定。

全体的に経年によるヤケ・角に小折れ・綴じ金具が外れた状態です。表紙に薄いくすみ・シミ・スレ・一部にスレ剥げ・経年による傷みがあります。また本文に酸化、古書特有のシミがあります。

●巻頭目次に「川上澄生版畫集」とあり



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●川上 澄生 (かわかみ すみお、1895-1972)
　版画家。本名は川上澄雄。神奈川県出身。
国画会の会員。1967年に勲四等瑞宝章を受章。
その作品には大正末期から昭和の頃に盛んとなったオランダ文化研究の影響が見られます。長崎南蛮風俗、明治開化風俗に惹かれ、それらは素朴な彫り味と、懐古的な詩情に満ちており、独自なプリミティブな作品を生み出すこととなりました。
すべての工程を一人で行う創作版画で、ガラス絵や肉筆画も残しています。
1991年には栃木県鹿沼市に川上澄生美術館が開館しました。
『川上澄生全集』(中央公論社 全14巻) が刊行されています。
＊20世紀の美術を代表する世界的巨匠の一人 棟方志功は、こちらの書籍の巻頭貼り付け木版画「はつなつの風」(初夏の風) を見た感激で、版画家になることを決意したとされています。

●前川 千帆 (まえかわ せんぱん、1888-1960)
版画家、漫画家。京都市出身。
日本版画協会創立時の会員で相談役。
関西美術院で浅井忠、鹿子木孟郎に洋画を学びました。
上京後に読売新聞社に入り、漫画を専門に描き、次第に漫画家として認められるようになります。
その画風は飄逸な持ち味を持ち、生活的な風景画など個性的なものでした。作品に「雪の余呉湖」「梅林」「軽井沢外人街」など。

●恩地 孝四郎（おんち こうしろう、1891年（明治24年）7月2日 - 1955年（昭和30年）6月3日）は、東京府南豊島郡淀橋町出身の版画家・装幀家・写真家・詩人。長女は児童文学翻訳家の恩地三保子。