映画パンフレット　グローイング・アップ　送料込

パンフ パンフレット 映画パンフ A4版

GROWING UP(1978)

「君の青春、何センチ?」の名コピーで誰も予想しなかった大ヒットを記録したイスラエル発とびきりエッチな青春コメディ! 

58年のイスラエルを舞台に、17歳の高校生たちの友情やSEX、恋愛を描いた青春映画の傑作。親友のボビーやヒューイと連れ立ってガールハントをする日々を送っていたベンジー。そんなある日、彼は髪の長い美しい転校生・ニキにひと目惚れしてしまい…。

<キャスト&スタッフ>

ベンジー…イフタク・カツール

ニキ…アナト・アツモン

ボビー…ジョナサン・サガール

ヒューイ…ツァッチ・ノイ

ステラ…オフェリア・シュトロール

マーサ…レイチェル・スタイナー

監督:ボアズ・デヴィッドソン

製作:ヨーラン・グローバス/メナハム・ゴーラン

撮影:アダム・グリーンバーグ

編集:アラン・ヤコボヴィッツ

音楽:ジャック・フィッシュマン

脚本:ボアズ・デヴィッドソン/エリー・テイヴァー

●字幕翻訳:宮坂真央

<ストーリー>

1958年、イスラエル。17歳の高校生ベンジーは転校生の髪の長い美女ニキに一目惚れする。彼女の自転車に細工して知り合いになるが、その夜のパーティでニキが踊っていた相手はハンサムなボビーだった。ベンジーとボビー、そして太っちょのヒューイはいつも一緒にガールハントをしたり、欲求不満の中年女の部屋へ突撃したりしていたのに……。ベンジーの気も知らず、ボビーはある夜ニキと過ごすと言い出す。ベンジーとヒューイはボビーを女遊びに誘う。友情を優先した3人は街娼と遊ぶが、そろって毛ジラミに感染して薬屋に駆け込むハメに。夏休みになり、ベンジーはニキが妊娠したと聞いてショックを受ける。ボビーは彼女を無視してキャンプへ行ってしまった。ベンジーは彼女を気づかい病院の手配をするが、退院したニキはボビーとよりを戻していた。ニキへの誕生日プレゼントを持ったベンジーは、ひとり涙が頬を流れるままに町をさまようのだった。

<ポイント>

髪の長い美少女が登場すると「ロリポップ」、ダンスシーンでは「あなたの肩に頬うめて」、失恋したときには「ミスター・ロンリー」とそれぞれの場面に見事にマッチしたオールディーズの名曲が流れ、ハリウッド映画とは一線を画す大胆な性描写に少年たちが心ときめかせた青春映画の傑作。イスラエル映画とはまったく気づかせない軽やかな演出はロンドンで映画を学んだボアズ・デヴィッドソン。出演者全員まったく無名ながら日本、ヨーロッパで大ヒット、イスラエル本国での興業記録を塗り替える大ヒットもあってシリーズ化され全8作が作られた。

●イフタク・カツールは映画の時代設定と同じ1958年生れ。17歳で演技を始め、本作で映画デビュー、シリーズ全8作でベンジー役を演じた。1998年に俳優業を引退し広告会社を経営している。

●ニキ役のアナト・アツモンはイスラエルの人気スターである父を持ち、イフタク・カツールと同じく1958年生まれ。現在も現役の女優で日本で公開された作品にトム・ハンクス主演の『さよならは言わないで』(86)がある。

●色男のボビーを演じたジョナサン・サガールは1959年にカナダのトロントで生まれ、11歳のときにイスラエルへ移住した。79年から2年間アメリカCBSのテレビシリーズ版「ペーパー・チェイス〈未〉」に法科の学生役で出演。本シリーズには第6作を除く全作に出演している。スティーブン・スピルバーグ監督のアカデミー賞受賞作『シンドラーのリスト』(86)でシンドラーを助けるポルデク役で出演している。近年は監督としても活躍、『Urban Feel』(98) 『Lipstikka』(11)はベルリン国際映画祭に出品された。

●本作以後、シリーズ全作に太っちょのヒューイ役で出演し、シリーズ第8作『グローイング・アップ8/サマータイム・ブルース』(88)では原案も担当しているツァッチ・ノイは3人組でもっとも年長の1953年生まれ。映画デビュー作『Ha-Gan〈未〉』(77)では『ワーキング・ガール』(88)などのメラニー・グリフィスと共演。ボアズ・デヴィッドソン脚本によるコメディ『ミリタリー・アカデミー/全員欲情! ?〈V〉』(83)では主演を務めている。

ベンジーは親友のボビーやヒューイと連れだって今日もディスコでガール・ハントをする毎日を送っていた。そんなある日、彼は同じ学校に通う美しい少女ニキに一目惚れしてしまう。しかし、あるダンス・パーティの夜、彼はニキが実はボビーと付き合っていた事を知らされた上に、彼女自身の口から妊娠していると聞かされ愕然とする……。これは、１９５８年のイスラエルを舞台に、１７才の高校生達の生き生きとした行動を通して、友情、セックス、初恋と失恋、そしてこの年代に体験する様な喜び、苦悩、不安などいつの時代にもある思春期の生活をスケッチし、それをユーモアとちょっぴりの涙で綴った、青春映画の快作である。この後登場する「ポーキーズ」などの“エッチ系青春映画”ブームの火付け役になった作品であり、その内容は性に対する描写がその大半を占める作りとなっている。作品の出来も上々で、当時、同年代の共感を呼んで大ヒットをし、この後シリーズとして続いてゆくに至る。また、本作のヒットのもう一つの要因として、彼らが繰り広げる青春劇の背景に流れる音楽も忘れてはいけない。“ヘイ・ポーラ”、“ミスター・ロンリー”、“ダイアナ”など、いわゆるオールディーズと言われる音楽を全編に渡って使用し、彼らのほろ苦い青春像を一層引き立てるのに成功している。

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